イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
それから数時間後、幸せな時間とは一転し、私はガヤガヤとうるさい居酒屋にいた。
「――それにしても、あの加奈子が先生やってるなんてね。人生って何があるかわかんないわ」
関先生の肌のぬくもりをまだ体が覚えている。
ジンジンと熱く火照る頬に片手でそっと触れながらビールジョッキを煽る。
「まぁね。今のところすっごい順調な人生送ってる」
関先生と別れた後、久々に中学時代の友人からお誘いがあった。
マリだ。中学時代の親友。高校の時に数回遊んだだけで、それからずっと連絡を取り合っていなかったから驚いた。
何を驚いたってマリの容姿にだ。
以前は細くすらっとした脚は丸太のように太くなり、髪の毛だって一つに結んだだけ。
頭のてっぺんには白髪が数本顔を出している。
まるでそこらへんにいるただの太ったおばさんだ。
中学時代は派手なグループで知られていたのに、今は見る影もない。
「加奈子って昔からそうだよね。いいとこどりでなんでもうまくやるの」
「私ね、勘もいいし運もいいの」
「それにズル賢い」
マリの言葉にわずかなトゲを感じる。
「何それ。久しぶりに会ったのに失礼すぎ」
せっかく出向いてやったのにどうして私が嫌味を言われなくちゃいけないんだ。
まだまだ若々しい私に嫉妬でもしているんだろうか。
苛立って残りのビールを一気に飲み干す。