遠回りして気付いた想い
「は…るか…さん…」

亜耶の声が、耳に届く。

不意に亜耶の顔を見れば、目蓋はすっかり落ちていて、起きる形跡もない。

なんだ、寝言か…。

夢に俺が出てきてるのか?

一体、どんな夢を見ているのだろう?

俺は、鞠山家の玄関を開けて、中に入った。
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