クールなCEOと社内政略結婚!?
こうなったら、覚悟を決めるしかない。私はゆっくりと移動してお母様の隣に腰を下ろした。
するとすぐに、体を私のほうに向けたかと思うと、大きな指輪のついた手入れの行き届いた手で私の両手を取った。
「はじめまして。孝文の母、香苗です」
「は、はじめまして。あさ美です」
さっき自己紹介したのに、お母様のテンションに押されて同じように自己紹介をしてしまう。
なんだろう、この違和感。
痛いくらいギュッと握られた手は、全然緩むこともないそしてずっとニコニコしながら私の顔を眺めている。
これが孝文のお母さん?
「もう、孝文が全然紹介してくれないから、会いに来ちゃった。『こなくていい』なんて言うのよ。ひどいでしょ?
まぁ、でもこんなに可愛いなら独り占めしたくなる気持ちもわからなくないわ。だって――」
「おふくろ。少し黙って。あさ美が驚いてる」
「あら、ごめんなさい。だって、あの孝文が結婚だなんていうから、どんなボランティア精神にあふれた女の子が気になるじゃない……」
孝文が止めたにもかかわらず、お母様はまだ機関銃のように話し続けている。あっけにとられた私は、うなずく暇もなくただ話を聞くことしかできない。チラリと視線を孝文に向けると、こめかみを抑えながら首を横に振っている。彼もお母様を止めるすべを知らないみたいだ。
するとすぐに、体を私のほうに向けたかと思うと、大きな指輪のついた手入れの行き届いた手で私の両手を取った。
「はじめまして。孝文の母、香苗です」
「は、はじめまして。あさ美です」
さっき自己紹介したのに、お母様のテンションに押されて同じように自己紹介をしてしまう。
なんだろう、この違和感。
痛いくらいギュッと握られた手は、全然緩むこともないそしてずっとニコニコしながら私の顔を眺めている。
これが孝文のお母さん?
「もう、孝文が全然紹介してくれないから、会いに来ちゃった。『こなくていい』なんて言うのよ。ひどいでしょ?
まぁ、でもこんなに可愛いなら独り占めしたくなる気持ちもわからなくないわ。だって――」
「おふくろ。少し黙って。あさ美が驚いてる」
「あら、ごめんなさい。だって、あの孝文が結婚だなんていうから、どんなボランティア精神にあふれた女の子が気になるじゃない……」
孝文が止めたにもかかわらず、お母様はまだ機関銃のように話し続けている。あっけにとられた私は、うなずく暇もなくただ話を聞くことしかできない。チラリと視線を孝文に向けると、こめかみを抑えながら首を横に振っている。彼もお母様を止めるすべを知らないみたいだ。