クールなCEOと社内政略結婚!?
不安がないわけじゃない。中途半端な夫婦の私たちが一歩先に進もうとしているのだから無理もない。けれど、私は孝文とともに前に進みたいと思っていた。
「あさ美……」
至近距離で孝文が私の名前を呼ぶ。
――あぁ……とうとう私たち。
なんだか感慨深くなった、瞬間――。
「うわっ!」
衝撃とともに、孝文が私の上にのしかかってきた。
ちょっと、いくら何でもがっつきすぎじゃない!?
そう思ったけれど、すぐに孝文の意志でないことはわかった。
「わんっ!」
ベロンとザラリとした舌で舐め上げられた。「あ、あずき!?」
驚いている私の顔を尚も舐めようとしているあずきを、孝文が引きはがした。
「ステイ」
するとさっきまで興奮状態だったあずきが大人しくお座りをした。しかし隠しきれない嬉しさが激しく動く尻尾でわかる。
私たちはあずきから視線をお互いに移し、自然と見つめ合う。その後どちらからともなく噴き出した。そんな私たちに我慢できなくなったあずきが飛びついてくる。
「もう、あずきったら、どこから入ってきたの?」
私の顔を舐めて、次に孝文へとじゃれついてる。フワフワの体を撫でると気持ちよさそうに仰向けになった。なんて無防備な恰好だ。
「あさ美……」
至近距離で孝文が私の名前を呼ぶ。
――あぁ……とうとう私たち。
なんだか感慨深くなった、瞬間――。
「うわっ!」
衝撃とともに、孝文が私の上にのしかかってきた。
ちょっと、いくら何でもがっつきすぎじゃない!?
そう思ったけれど、すぐに孝文の意志でないことはわかった。
「わんっ!」
ベロンとザラリとした舌で舐め上げられた。「あ、あずき!?」
驚いている私の顔を尚も舐めようとしているあずきを、孝文が引きはがした。
「ステイ」
するとさっきまで興奮状態だったあずきが大人しくお座りをした。しかし隠しきれない嬉しさが激しく動く尻尾でわかる。
私たちはあずきから視線をお互いに移し、自然と見つめ合う。その後どちらからともなく噴き出した。そんな私たちに我慢できなくなったあずきが飛びついてくる。
「もう、あずきったら、どこから入ってきたの?」
私の顔を舐めて、次に孝文へとじゃれついてる。フワフワの体を撫でると気持ちよさそうに仰向けになった。なんて無防備な恰好だ。