クールなCEOと社内政略結婚!?
「あれは、理由があって……」

 孝文に嫌われようとしたなんて言えない。

「どうせ見合いをぶち壊すために、あんなに食ってたんだろう。だけど、アレ見て俺はお前に興味を持ったんだ」

 まさか逆効果だったとは、今となってはあのときの自分の判断に感謝しなくてはいけない。

「あの見合いがなければ、今こうやってふたりで食事をしてることもなかったんだろうな」

「そうだね」

 お互いの顔を見て、同時に笑った。

「楽しそうにしてるところ、お邪魔だったかしら?」

 ちょうどフレンチトーストを食べ終わったころ、頭上から声が聞こえて顔をあげると、そこには雅さんが立っていた。

―ガタン

「雅さんっ!」

 大きな椅子の音をさせて思わず立ち上がってしまった。どうしてここに雅さんが射るだろう。孝文と上手くいったとはいえ、まだ会いたくない。

「あさ美、座れ。俺が呼び出したんだ」

「呼び出した? どうしてよっ!?」

「いいから、座るんだ」

 納得できないが孝文の言葉にしたがって、椅子に座った。

 雅さんが席に座り、定員にコーヒーをオーダーすると、三人の席は静まり返る。
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