クールなCEOと社内政略結婚!?
勢い良く立ち上がると、ガタンと椅子が大きな音を立てて倒れた。
しかしそれと同時に孝文の声が部屋に響いた。
「それではみなさん、春のコレクションに向けて頑張ってください」
当然皆の視線が孝文に向う。後ろの席で立ち上がった私など誰も見ていなかった。
立ち上がった孝文が、雅さんに声をかけた。二人揃って会議室を出て行く。
「あさ美さん、雅さんのデザイン素敵でしたね」
隣の梨花ちゃんが私に同意を求めてくる。それはそうだろう、誰よりも私が雅さんのファンだということを知っているのだから。
しかし今の私は彼女のファンであったことすら、嫌悪感を抱いていた。
孝文も孝文だ。あのデザインが私のだと知っていてあの場で何も言ってくれないなんて。
私がどれほどあのデザインを大切にしているか知っているはずなのに。
雅さんへの腹立たしい思いとともに、孝文への怒りも湧いてきて今の私の中は、熱い憤りでいっぱいだった。
「それより立ち上がってどうしたんですか? ちょっと、あさ美さん……」
梨花ちゃんが話しかけてくるのを無視して、気がつけば私は会議室を飛び出していた。
扉を押して開け廊下に出て周囲を見渡す、エレベーターに向かい孝文と雅さん、ふたりの姿を見つけた。
肩を並べるふたりを見て、押さえ込んでいた怒りがふつふつとこみ上げてきた。その勢いで駆け出すと、そのままふたりの前を遮った。
「いったい、どういうつもりなんですか?」
「どうしたの? いきなり」
一瞬驚いた顔をした雅さんだったけれど、すぐに作ったような笑顔を浮かべた。そのなんでもないような態度が余計に私の怒りの炎を煽った。
しかしそれと同時に孝文の声が部屋に響いた。
「それではみなさん、春のコレクションに向けて頑張ってください」
当然皆の視線が孝文に向う。後ろの席で立ち上がった私など誰も見ていなかった。
立ち上がった孝文が、雅さんに声をかけた。二人揃って会議室を出て行く。
「あさ美さん、雅さんのデザイン素敵でしたね」
隣の梨花ちゃんが私に同意を求めてくる。それはそうだろう、誰よりも私が雅さんのファンだということを知っているのだから。
しかし今の私は彼女のファンであったことすら、嫌悪感を抱いていた。
孝文も孝文だ。あのデザインが私のだと知っていてあの場で何も言ってくれないなんて。
私がどれほどあのデザインを大切にしているか知っているはずなのに。
雅さんへの腹立たしい思いとともに、孝文への怒りも湧いてきて今の私の中は、熱い憤りでいっぱいだった。
「それより立ち上がってどうしたんですか? ちょっと、あさ美さん……」
梨花ちゃんが話しかけてくるのを無視して、気がつけば私は会議室を飛び出していた。
扉を押して開け廊下に出て周囲を見渡す、エレベーターに向かい孝文と雅さん、ふたりの姿を見つけた。
肩を並べるふたりを見て、押さえ込んでいた怒りがふつふつとこみ上げてきた。その勢いで駆け出すと、そのままふたりの前を遮った。
「いったい、どういうつもりなんですか?」
「どうしたの? いきなり」
一瞬驚いた顔をした雅さんだったけれど、すぐに作ったような笑顔を浮かべた。そのなんでもないような態度が余計に私の怒りの炎を煽った。