クールなCEOと社内政略結婚!?
「あぁ、わかったから早く行け。上手くいかなかったら戻って来ればいい。いくらでも慰めてやるから」
「うん。ちゃんと自分の気持ちをぶつけてくる」
私は俊介と別れると、通用口にIDカードをかざして社内に入った。目指すは社長室だ。他の人にみつかるかもしれないけれど、今はそんなことどうでもよかった。
私の心配をよそにエレベーターを降りるまで誰にも合わずになんとか役員フロアまでたどり着いた。早足で社長室に向かっていると背後から「おい」と呼び止められた。
びっくりした私は足を止めてしまう。
「どこにいくつもりだ?」
その声を聞き間違えるはずなどなかった。
「孝文っ」
私が振り返ると同時に、彼が私の手を握った。
「大丈夫なのか、出歩いて。熱はどうなんだ?」
心配そうに大きな手を私に額に押し当てた。もっと気まずい雰囲気になると思っていたのに拍子抜けだ。
「怒ってないの?」
「なにが? それより熱は下がったみたいだな。ちゃんと薬は飲んだのか?」
「うん……桃、食べたら元気になった。ありがとう」
おおげさでなく本当にそうだった。孝文の気持ちがこもっているあの桃が間違いなく私を元気にしてくれた。
「あの日はちゃんと話が聞けなくてごめんなさい。私、ショックで冷静でいられなかったの。だから今日はちゃんと話しをしたい。孝文の気持ちが知りたいの」
「わかった。でもその前についてきて欲しいところがある。こっちだ」
私は孝文に手をつながられたまま、乗ってきたエレベーターに乗せられた。
「うん。ちゃんと自分の気持ちをぶつけてくる」
私は俊介と別れると、通用口にIDカードをかざして社内に入った。目指すは社長室だ。他の人にみつかるかもしれないけれど、今はそんなことどうでもよかった。
私の心配をよそにエレベーターを降りるまで誰にも合わずになんとか役員フロアまでたどり着いた。早足で社長室に向かっていると背後から「おい」と呼び止められた。
びっくりした私は足を止めてしまう。
「どこにいくつもりだ?」
その声を聞き間違えるはずなどなかった。
「孝文っ」
私が振り返ると同時に、彼が私の手を握った。
「大丈夫なのか、出歩いて。熱はどうなんだ?」
心配そうに大きな手を私に額に押し当てた。もっと気まずい雰囲気になると思っていたのに拍子抜けだ。
「怒ってないの?」
「なにが? それより熱は下がったみたいだな。ちゃんと薬は飲んだのか?」
「うん……桃、食べたら元気になった。ありがとう」
おおげさでなく本当にそうだった。孝文の気持ちがこもっているあの桃が間違いなく私を元気にしてくれた。
「あの日はちゃんと話が聞けなくてごめんなさい。私、ショックで冷静でいられなかったの。だから今日はちゃんと話しをしたい。孝文の気持ちが知りたいの」
「わかった。でもその前についてきて欲しいところがある。こっちだ」
私は孝文に手をつながられたまま、乗ってきたエレベーターに乗せられた。