クールなCEOと社内政略結婚!?
運ばれてきた生春巻きに手をつけながら、高校生の時に、誕生日当日に彼氏に振られた話を俊介が持ちだした。
「めでたい日にその話、持ち出さないでくれる?」
「お前の失恋話だったら、まだあるな。社会人一年目も仕事ばっかりしてて、振られたんじゃなかったっけ?」
「あはは……そうだったね」
そう思えば、今までの私本当によく振られてたんだ。そしてその都度、どんどん恋愛するスパンがあいてきている。と、いうかすでに結婚してしまった今、恋愛すること自体なくなってしまったことに、今さら気がついた。
「でも、もう私を慰める必要なんて、ないんだよ。結婚しちゃったんだし」
追加したパクチーの山を牛肉のフォーに乗せる。ふと、俊介を見ると眉間に皺を寄せて何かを考えているようだった。
「どうしたの? あ、俊介もパクチー欲しかった?」
「いや、そうじゃない」
俊介が顔をしかめた意味がわからずに、戸惑ってしまう。私の表情を察知した俊介が小さくため息をひとつ着いてから話を始めた。
「宗次、お前あんな形で結婚してよかったのか? 今日が誕生日だって、向こうは知ってるのか?」
「めでたい日にその話、持ち出さないでくれる?」
「お前の失恋話だったら、まだあるな。社会人一年目も仕事ばっかりしてて、振られたんじゃなかったっけ?」
「あはは……そうだったね」
そう思えば、今までの私本当によく振られてたんだ。そしてその都度、どんどん恋愛するスパンがあいてきている。と、いうかすでに結婚してしまった今、恋愛すること自体なくなってしまったことに、今さら気がついた。
「でも、もう私を慰める必要なんて、ないんだよ。結婚しちゃったんだし」
追加したパクチーの山を牛肉のフォーに乗せる。ふと、俊介を見ると眉間に皺を寄せて何かを考えているようだった。
「どうしたの? あ、俊介もパクチー欲しかった?」
「いや、そうじゃない」
俊介が顔をしかめた意味がわからずに、戸惑ってしまう。私の表情を察知した俊介が小さくため息をひとつ着いてから話を始めた。
「宗次、お前あんな形で結婚してよかったのか? 今日が誕生日だって、向こうは知ってるのか?」