空から雨が降る日。【完】
「…しず、く?」
変化に気が付いた晴太は顔をあげて私の顔を除く。
泣いているのがバレない様に、必死に腕で顔を隠す私。
だけどそんなの、バレバレで。
「…ごめんっ…」
乱れた服を直して、鞄を持って勢いよく部屋を飛び出した。
怖い、怖い、怖い。
なにが?晴太が?…ううん、違う。
空雨が。空雨が、怖い。
外に出て走る。上からは雨が私をぽつぽつと襲う。
苦しい、苦しい、雨が、空雨が苦しい。
嫌だ、嫌だ、嫌だ。離して、放して。
―「お前が俺を殺した」―
耳に、届く声。