空から雨が降る日。【完】
気付けば私は、近くの公園に来ていた。
辺りを見渡しても誰もいない。私しかいない。
それもそのはずだ。
こんな時間に、こんな大雨の中、来るのなんて私一人。
ブランコに乗って、ギー…と音を立てて揺らす。どんなに身体を動かしても雨は私に襲い掛かる。
「…あめ、」
上を見上げて降り続ける雨を見る。
空雨が死んだあの日から、私は雨が嫌い。大嫌い
雨は私の大切なものを全て奪っていく。そう、全て―…
高校入学の時、空雨が入院した時も、雨だった。
雨の中空雨の手を握ったのを覚えてる。
一緒に行こうねって約束をした。だけど、その約束は…たった数日、たったそれしか叶わなくて。
その後、空雨がいなくなるとき、必ずしも空から雨が降っていた。