空から雨が降る日。【完】



空雨のことが好きで、好きで、好きで。

だけどどこにも行けなくて、でもそれでも病室に二人…。その時間が凄く大切で幸せだった。

付き合っているわけでもない、両思いなわけでもない。だけど、幼馴染。その関係が私たちには合って。


『空雨』 『雫』

そうやって名前を呼び合えるだけで、傍にいれるだけで幸せだった。


なのに―…


『雫、俺―…』

どうして、あんなこと言えたんだろう。
勇気を出した、空雨の言葉を私は否定した。

小さい頃からずっと、ずっと私の味方でいてくれた。いつも応援してくれた。

だけど私は、それができなくて空雨を傷つけた。

そして次の日、朝から大雨が降っていたその日、



空雨は死んだ。


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