コクリバ 【完】
「綺麗にしてるな」
「そんなじろじろ見ないでください。連絡もらってたらもっと片付けてました」
先輩はダイニングテーブルに座って、部屋を見回している。
「電話は苦手なんだ」
「でも次に来るときは連絡ください」
「……また来ていいのか?」
「……もう来ないんですか?」
「……」
先輩の視線を感じながら、簡単に部屋を片付けキッチンに立った。
「コーヒーでいいですか?」
「あ?あぁ」
手際よく作業しているつもりだけど、コーヒー豆を入れるときこぼしてしまった。
指が震えている。
背後のダイニングテーブルの方が見れない。
沈黙の中、お湯が沸くのを待った。
背後でガタリと音がする。
それだけで私の心臓が痛いくらい反応する。
「奈々」
すぐ後ろでした声にビクリと反応して、振り向くと目の前に先輩がいた。
「どうしたんですか?」
視線をケトルに戻して聞いた。
ヤバい。
ドキドキしすぎて先輩の顔が見られない。
静寂が心臓に悪い。
「……」
ふわりと先輩の両腕が、背後から私を抱きしめた。
鎖骨に触れる先輩の腕の太さにドキドキが加速する。
頭のてっ辺に先輩が頬を寄せたのが分かった。
「俺は、いつまでもおまえに振り回されるな」
「そんなじろじろ見ないでください。連絡もらってたらもっと片付けてました」
先輩はダイニングテーブルに座って、部屋を見回している。
「電話は苦手なんだ」
「でも次に来るときは連絡ください」
「……また来ていいのか?」
「……もう来ないんですか?」
「……」
先輩の視線を感じながら、簡単に部屋を片付けキッチンに立った。
「コーヒーでいいですか?」
「あ?あぁ」
手際よく作業しているつもりだけど、コーヒー豆を入れるときこぼしてしまった。
指が震えている。
背後のダイニングテーブルの方が見れない。
沈黙の中、お湯が沸くのを待った。
背後でガタリと音がする。
それだけで私の心臓が痛いくらい反応する。
「奈々」
すぐ後ろでした声にビクリと反応して、振り向くと目の前に先輩がいた。
「どうしたんですか?」
視線をケトルに戻して聞いた。
ヤバい。
ドキドキしすぎて先輩の顔が見られない。
静寂が心臓に悪い。
「……」
ふわりと先輩の両腕が、背後から私を抱きしめた。
鎖骨に触れる先輩の腕の太さにドキドキが加速する。
頭のてっ辺に先輩が頬を寄せたのが分かった。
「俺は、いつまでもおまえに振り回されるな」