コクリバ 【完】
私の頬には涙が伝っていた。
誠也の顔が見られた。
朝見送ったばかりなのに、もう会いたくなる。
こんなんで半年やっていけるのかと、不安になりながらそのままテレビを見るともなくつけていたら、携帯がメールの着信を知らせる。
それから数件のメールは全て「ニュース見たよ」という内容。
テレビって凄い。
誤魔化しようがないから、正直に返信した。
高校時代の友人には、高木先輩だよと打ち明けた。
ともちゃんは、絢香から教えられてテレビを見たとも言っていた。
夜のニュースでもあるかと期待して、夜のニュースは録画することにした。
案の定、夜のでも自衛艦のニュースは取り上げられていた。
落ち着いて見ると、彼の口の動きは明らかに「フライパン」と言っている。
それに対して私が頷いているから、フライパンを買うなと言われているところが映っていたんだ。
なんとも色気のない会話のとこを……
そして誠也の右手が私の肩に置かれる。
その時、気付いた。
高木誠也の右手が微かに震えている。
私の肩に触れる直前、よく見ないと解らないくらいだけど、確かに震えている。
そして、目深にかぶった帽子から見える切れ長の目が、潤んでいた。
誠也の顔が見られた。
朝見送ったばかりなのに、もう会いたくなる。
こんなんで半年やっていけるのかと、不安になりながらそのままテレビを見るともなくつけていたら、携帯がメールの着信を知らせる。
それから数件のメールは全て「ニュース見たよ」という内容。
テレビって凄い。
誤魔化しようがないから、正直に返信した。
高校時代の友人には、高木先輩だよと打ち明けた。
ともちゃんは、絢香から教えられてテレビを見たとも言っていた。
夜のニュースでもあるかと期待して、夜のニュースは録画することにした。
案の定、夜のでも自衛艦のニュースは取り上げられていた。
落ち着いて見ると、彼の口の動きは明らかに「フライパン」と言っている。
それに対して私が頷いているから、フライパンを買うなと言われているところが映っていたんだ。
なんとも色気のない会話のとこを……
そして誠也の右手が私の肩に置かれる。
その時、気付いた。
高木誠也の右手が微かに震えている。
私の肩に触れる直前、よく見ないと解らないくらいだけど、確かに震えている。
そして、目深にかぶった帽子から見える切れ長の目が、潤んでいた。