コクリバ 【完】
「なんでそんなに代わりたかったの?」

友紀奈先生が聞いてくるけど、彼氏が帰ってくるから迎えに行きたい…なんて言えない。

そんなこと、この二人には絶対言えない……

「もしかして……」

洋祐先生の眼鏡の奥の目が、一瞬光った。

「はい!帰ってくるんです」

なんて口が軽いんだろう。
嬉しすぎて、頭が正常に機能してないみたい。


「そうですか。では私が代わりましょう。行ってきてください」

洋祐先生がにこやかにそう言った。

「え……」
「何を言ってるんですか!」

洋祐先生が友紀奈先生に怒られている。

「私が代わったらいけませんか?」
「副園長はそんなことなさらないでください!」

友紀奈先生は洋祐先生を叱った後、私を見た。

次は私が怒られる番だと覚悟したら、

「しょうがないわね。私が代わりましょう」

渋々と言った感じだったけど、友紀奈先生がはっきりそう言った。

「良いんですか?ありがとうございます!」

「洋祐先生にはさせられないでしょ」

そう言うとなぜか顔を赤くした友紀奈先生が可愛かった。

「その代り、来週のバス当番はお願いね」

「はい!なんでもします!」

鼻息荒く答えたら、職員室にいた先生達みんなに笑われた。
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