Our Memories
「あーそーだったね。」
「で?本当はいるの?いないの?」
「.....いるよ。」
「やっぱりー!どんな人?」
「んー優しい人。サッカー部のキャプテンだったんだけど、みんなに慕われてて人の悪口は絶対言わなかったかな。」
「へぇー本当に好きなんだね。その人のこと。」
「うん。大好き。....でももう会えないんだー。」
「え??」
「涼介は...あ、その彼氏ね、中学の最後のサッカー部の大会に出る日、事故にあって...私が会いに行った時にはもう遅かった。」
春華はびっくりしながらも黙って聞いていた。
「涼介はS高のサッカー部に入りたがっててね、推薦も決まってたの。でも叶わなかったからせめて私が入学しようと思った。実はねN高志望だったんだ〜私。うけるでしょ?」
「え、N高?超進学校じゃん!」
春華は私の言うこと全てに驚きを隠せない様子だった。