家族の絆
祐一からも報告をしなくてはならなかった。
「この前のお金を払い込んですべてが終わりだと思っていたんだけど・・・」
あれから3日後にはけりがつくような話をしていたのに、まだはっきりしていないので、語尾がぼやけてしまった。今までの事情を話し、場所もナイジェリアから南アフリカに移って、テロ対策とかでUSD6,200.00の新たな要求が来ているが、資金がないし、もうこれ以上付き合っていられないと伝えた。
「祐一さんは今度のことをどのように考えているの?」
祐一が話し出して、今まで聞き入っていたユキがはじめて口を開いた。
「初めに、この話を始めたナイジェリアのジョーはパスポートのコピーまで送ってきたし、家族そろって日本で生活したいといっているし、お嬢さんが2人いるという話とかベンチャーキャピタリストとして、投資したいとか郊外に住みたいとかまんざら嘘をついているようには思えないんだよ」
祐一としたら、ジョーのいうことは、その時も信じられると思っていた。
「いいわ。明日1日ゆっくり考えてみて!あさっての金曜の朝に、この前と同じところで逢いましょう」
まだまだ、話は尽きなかったが、11時近くだったので、ユキのほうから次回に話を残しておきましょうといって、祐一の帰宅を促した。地下鉄銀座線で、途中の表参道まで一緒に帰り、ユキは千代田線、祐一は半蔵門線に乗り換えた。
「この前のお金を払い込んですべてが終わりだと思っていたんだけど・・・」
あれから3日後にはけりがつくような話をしていたのに、まだはっきりしていないので、語尾がぼやけてしまった。今までの事情を話し、場所もナイジェリアから南アフリカに移って、テロ対策とかでUSD6,200.00の新たな要求が来ているが、資金がないし、もうこれ以上付き合っていられないと伝えた。
「祐一さんは今度のことをどのように考えているの?」
祐一が話し出して、今まで聞き入っていたユキがはじめて口を開いた。
「初めに、この話を始めたナイジェリアのジョーはパスポートのコピーまで送ってきたし、家族そろって日本で生活したいといっているし、お嬢さんが2人いるという話とかベンチャーキャピタリストとして、投資したいとか郊外に住みたいとかまんざら嘘をついているようには思えないんだよ」
祐一としたら、ジョーのいうことは、その時も信じられると思っていた。
「いいわ。明日1日ゆっくり考えてみて!あさっての金曜の朝に、この前と同じところで逢いましょう」
まだまだ、話は尽きなかったが、11時近くだったので、ユキのほうから次回に話を残しておきましょうといって、祐一の帰宅を促した。地下鉄銀座線で、途中の表参道まで一緒に帰り、ユキは千代田線、祐一は半蔵門線に乗り換えた。