家族の絆
 真由美の亀岡の家にも何度か遊びに行ったことはあるし、2人は当然結婚するように時間は進んで行っていたと思う。大日本電気に就職が正式に決まった時に、真由美と初めて一緒に岡山に帰ったことがある。真由美は生まれてしばらくして、足を怪我したことがあり、大人になってもその後遺症で、普通にしていれば、あまり気になるほどのこともないのだが、少し疲れている時とか、目に見えてビッコになった。岡山に連れて帰る前から、その辺のことは、両親に伝えておいた。
「僕が、買い物かなにかで、留守にしている時に、母親が、真由美に面と向かって『足の悪い娘(こ)が息子と結婚するのは反対だ!』って、言ったようなんだ」
 真由美は悩んだんだと思うが、周りに祝福してもらえない結婚はいやだといって、知らないうちに、仕事をやめて、亀岡に帰ってしまった。
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