家族の絆
絵梨と純一はユキがこの前来たことによって、何かが変わったようだった。自分自身のことはもちろんのこと、周りのことに対しても前向きに対応ができるようになっていた。絵梨は、掃除とか炊事とかを絵美に催促されなくても自ら手伝うようになっていた。純一は、絵美から勉強しなさいと言われる前に、自室にこもって宿題とかを進んでするようになっていた。絵美は子供達にああしなさい、こうしなさいと言わなくてもすむようになり、それによって、絵美もいつものようなピリピリ感が解きほぐされていた。祐一にとって、何よりも、純一の桐蔭学園への受験の話が絵美から出なくなったのがうれしかった。
「ユキさんが来たときに、たまたま、お隣の石川さんと鉢合わせするようなことになったの。それで、ユキさんの持って来てくれたお菓子をおすそ分けするようなことになってしまったの」
それは、まあ、その場の成り行きだったのだろうが、その後でお隣から電話があり、どうすればこんなにおいしいお菓子に仕上がるのか教えてほしいという話になって、ユキも二つ返事で承諾したようだ。
「そう、それで今度お隣さんで、希望者を集めて、お菓子教室を開こうという話にまでなってしまったのよ」
絵美は近所づきあいに困ったといっていたのが、祐一には不思議な感じだった。
「ユキさんが来たときに、たまたま、お隣の石川さんと鉢合わせするようなことになったの。それで、ユキさんの持って来てくれたお菓子をおすそ分けするようなことになってしまったの」
それは、まあ、その場の成り行きだったのだろうが、その後でお隣から電話があり、どうすればこんなにおいしいお菓子に仕上がるのか教えてほしいという話になって、ユキも二つ返事で承諾したようだ。
「そう、それで今度お隣さんで、希望者を集めて、お菓子教室を開こうという話にまでなってしまったのよ」
絵美は近所づきあいに困ったといっていたのが、祐一には不思議な感じだった。