家族の絆
「仕出屋さんって、時間が不定期で、朝3時ごろからのこともあれば、夜も12時過ぎまでということもあるのね。そのために、彼が家に帰ってきた時に、いつも家にいることが難しくなっていたのが、その頃は原因なんだろうと申し訳なく思っていたこともあるの」
それでも3年以上も我慢していたが、とうとう彼は帰らなくなってしまった。というか、小遣いがなくなると無心に来るだけになってしまった。しかし、彼が安らぎを求めて、それがユキと一緒にいることで満たされるのなら、それでもいいとその頃は思っていた。ところが、事件のあった2ヵ月前に、東京に出て来て1年ぐらい経った頃に、別の女性(ひと)と再婚をしていたことを、偶然知った。
「その3年間は、わたしは一体なんだったんだろうかって・・・。たまに思い出したようにやってきて、お金と体を求めるだけの対象だったのかって、すごく空しくなってしまったの・・・」
それでも3年以上も我慢していたが、とうとう彼は帰らなくなってしまった。というか、小遣いがなくなると無心に来るだけになってしまった。しかし、彼が安らぎを求めて、それがユキと一緒にいることで満たされるのなら、それでもいいとその頃は思っていた。ところが、事件のあった2ヵ月前に、東京に出て来て1年ぐらい経った頃に、別の女性(ひと)と再婚をしていたことを、偶然知った。
「その3年間は、わたしは一体なんだったんだろうかって・・・。たまに思い出したようにやってきて、お金と体を求めるだけの対象だったのかって、すごく空しくなってしまったの・・・」