家族の絆
ユキは祐一についての話に入いるので、少し気持ちを切り替えて話そうという気持ちになったようだ。親父さんは、店も自分のものだったし、世田谷の家も自宅だし、それ以外に株を持っていたということだ。
「昔、ある学生が株を買うことを頻りに勧めたので、ついつい買ってしまったというの」
大日本電気とソニーの株をそれぞれ1000株ずつ買った。それぞれ、60万円と150万円ぐらいだったそうだ。配当とか、そのまま増資に回すようにしていたらしく、大日本電気は1100株ぐらいと1割は増えていた。一方、ソニーは1株を2株に分割したことがあったとかで、2400株にもなっていた。大日本電気は100万円ぐらいだったけど、ソニーのほうは軽く2000万円を超えていて、いろんな税金を差し引いてもかなりの額になった。その学生というのは、山崎祐一というんだと親父さんはユキに話していた。
「祐一さんのことをお義父さんはよく話していたのよ」
少し顔を紅潮させてユキは話を続けた。
「昔、ある学生が株を買うことを頻りに勧めたので、ついつい買ってしまったというの」
大日本電気とソニーの株をそれぞれ1000株ずつ買った。それぞれ、60万円と150万円ぐらいだったそうだ。配当とか、そのまま増資に回すようにしていたらしく、大日本電気は1100株ぐらいと1割は増えていた。一方、ソニーは1株を2株に分割したことがあったとかで、2400株にもなっていた。大日本電気は100万円ぐらいだったけど、ソニーのほうは軽く2000万円を超えていて、いろんな税金を差し引いてもかなりの額になった。その学生というのは、山崎祐一というんだと親父さんはユキに話していた。
「祐一さんのことをお義父さんはよく話していたのよ」
少し顔を紅潮させてユキは話を続けた。