春、さくら、君を想うナミダ。[完]
画びょうを片付け終えたあたしは、ようやく席につく。
机の中からノートを取り出すと、
表に大きく黒いペンで“ブス”と書かれていた。
クスクスと笑い声が聞こえて、パッと周りを見たけど
誰が笑っていたのかはわからなかった。
涙がこぼれるのを止められなくて、あたしは教室を出ていく。
廊下の向こうにハルくんの姿が見えたから、
あたしはハルくんがいるほうとは反対方向へ走った。