春、さくら、君を想うナミダ。[完]
彼女の話に一瞬動揺したけれど、
あたしは必死に平静を保った。
冬休み中に、
駅でハルくんとあたしが一緒に電車に乗るところを見かけたらしい。
おそらくイチゴ狩りと温泉に行ったあの日だ。
「付き合ってるの?」
あたしは首を横に振る。
「……付き合ってないよ」
誰にもバレたくない。
あたしなんかが、ハルくんの彼女だなんて。
そんなこと絶対に言えない。
「ホントに?でも電車にふたりで……」