春、さくら、君を想うナミダ。[完]



女子トイレの中に入っていき、



彼女はキョロキョロとあたりを見まわして、他に誰もいないことを確認した。



「ごめんね、こんなとこで」



彼女はあたしを見てニコッと微笑む。



「ううん」



「麦田さんに聞きたいことがあるんだけど」



あたしと向かい合って立った彼女は、



まっすぐな瞳であたしを見つめる。



「もしかしてさ、麦田さんて……」
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