メガネ男子と同居中
「ビンゴゲームするから、黒瀬のこと呼んできてくれないか?多分その辺にいると思うから」
「うん。わかった」
私は、優子に飲み物を預けてから、部屋の外にでる。
部屋を出ると、たくさんの家族連れが楽しそうに食事を楽しんでいた。
黒瀬どこ行ったんだろう…。
「あ…」
ふと、振り向くと2階に続く階段を見つけた。
2階…。
あ、そういえば、ここ2階はテラスになっていたっけ。
私は、急いで階段を駆け上がった。
───
「黒瀬…」
やっぱりいた。
景色を眺めてる後ろ姿の黒瀬。
身長は高いから、後ろから見ると絵になる。
テラスは飾られたイルミネーションがピカピカ光ってその上にはおっきな夜空が広がっていた。
「綺麗…」
「何かようですか」
思わず漏れた声にすぐ気づき、黒瀬がこちらを振り返った。
「あ、うん。ビンゴゲーム、やるんだって」
「僕はいいです」
「そんなこと言って、みんなの輪に入ろうとしないから友達できないんだぞ!」
私は黒瀬の隣に立って、そういう。
「水谷さん…」