㊙サッカー王子と同居中*2年生編*



俺を起こそうとして必死なのがなんだか笑える。



2週間離れてたのに、ひかるは全然普通だな。



言葉を選び間違えたらいつものようにケンカをしてしまいそうだ。



「…………」



「ねー!もしかしてまた寝ちゃった?」



返事をしないでいたら、また寝始めたと思ったひかる。



ひかるは俺の前に来て、布団をかけ直してくれた。



「しょうがない!大塚くんに電話しよ!」



は?なんで?



なんでアイツにこんな朝からわざわざ電話する理由があるんだよ?



意味わかんね。俺が空港で言った時の言葉なんて完璧無視して



いない間に二人でどんどん仲良くなってさ!



立ち上がって俺の部屋から出ようとするひかるの手を薄目で見てグイっと引っ張った。



「わっ!ちょっと!」



俺はもう片方の手で布団を開けると、ひかるを布団の中に入れて抱き締めた。



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