真夜中のアリス
「そういえば今日の予報見た?時期はずれの台風が2つも接近して深夜に上陸するかもだって」
「あら、そうなんだ。電車止まんなきゃいいなぁ」
窓の外を見ると突風が舞い大粒の雨が打ち付け畝りをあげている。荒れに荒れる時期はずれの雨はやはり止むことはなく、あたしの心のように消えない嵐になって吹き荒れ続けるようだ。
「瑠衣ー!あ、つかさもいたんだ」
背後から聞こえた声。振り向くとあたしたちと同じゼミに所属する英昭くんと博人さん。2人も同じく今日提出のレポートをここで完成させていたようだ。
「また博人さんに写させてもらったの英ちゃんー」
「英ちゃん言うな!そういうつかさだってまた瑠衣に写させてもらってたんだろ」