真夜中のアリス

つかさと英昭くんは同じ高校出身で始終こんな感じで言い合っている。仲良きことは良いことかなと良く言ったものだ。

「とりあえずレポート書き終えれて良かったよ。これも、偏に完璧な実験を成功させて結果を出してくれた朱鳥(あすか)くんがいたから…」

刹那に感じた空気のひび割れ音。同時に小声で激昂するつかさの怒号。
同時に強く握りしめるコップ。水が波打っている。

「ひ、博人さんの馬鹿!」

「あ…悪い悪い。つい…」

あたしを見ないようにして謝る姿が嫌でも目に入る。みんな、みんなあたしを気遣って腫れ物に触れるような態度だ。
それだけでずしんと心に黒いものがまた伸し掛かる。
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