真夜中のアリス
先程と人格が変わったかのように、女王としての威厳と圧力を言葉の重みに変えて行動を促す。
空気が張り詰めたものに変わり、重い緊張感が突き抜ける。
「…! はっ、ただいま!!」
女王の言葉に弾けるように、即座動き始め部屋を後にするトランプ兵たち。そしてエース。
その姿を見届けて、ウサギも膝を床に付け頭を垂れて女王との謁見を始める。
「…女王陛下におかれましては、ご機嫌麗しゅう事をお慶び申し上げます」
「そのような世辞は結構。…あら、言い付けは終えたよう。楽にしてよろしくてよ」
総ての扉を締め切り、完全に人払いを終わらせた様子のエースは、ある物を持ってこちらへ向かってくる。