真夜中のアリス

「え…「はあああ!!!?」

ウサギの言葉を遮り驚嘆の声を荒げたのは、これまで沈黙を守っていたエース。女王の言葉に、信じられないといった様子でまじまじと顔を見つめる。

「うるさい!そんな近距離で叫ばないでくださいよ!このバカ!」

「バ…!?いやいやそれより、何言ってるか解ってるの!?“女王”あるべき御方が何回も城を離れちゃいけないんだよ!?」

「やかましい!ウサギさんの気持ちを考えたらどうです!アリスの為にもそんな事を言っている場合じゃないでしょう!」

激しい剣幕で囃し立てる女王。ウサギもエースもその姿に目を丸くしたまま。
一呼吸を置き異論を全て排除して、女王はウサギに手渡された真新しい髪飾りを丁寧に髪から外しそれをエースに手渡す。
< 152 / 349 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop