真夜中のアリス

「アリスを、…瑠衣ちゃんをひとりきりにさせたままでいたくないんだ…」

涙を拭って、「もう泣いちゃ駄目だよ」なんて話し掛け、そしてあの時のようにまた一緒にお茶を飲みながら談話がしたい。
そんな情景が願望ばかりが胸を締め付ける。
そして俯いたまま話す僕に、掛ける言葉を探すエースくん。うーん、うーんと悩んでる姿から安易に想像出来た。

「(…また気を遣わせてしまって申し訳ないな。)」

「へぇー。アリスの名前、“瑠衣"ちゃんっていうんですか?可愛らしい名前ですね」

思わず呟いてしまった、彼女の真名。なんだか悪い気がしなくてそのまま会話を続ける。

「…うん。名前だけじゃなくてみんな可愛いんだよ、瑠衣ちゃん。」
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