真夜中のアリス

そこであたしはある事を一つ思い出す。外に出れた事に気をとられていて、対になっていた青の瓶の存在。慌てて衣服と共に外に押し出す(思ったより重労働。引っ張り出しても扉に引っ掛かるからあれよこれよと試行錯誤しながら外に出すことに成功する。勿論瓶も)。
その間も、ウサギは退屈そうにあたしの一挙一動を見ながらもう一度眠りへ。

「頭にくるなぁ…。暇なら手伝ってくれてもいいのに…」

なあんて、絵本の彼女が口にしないような事を毒づきながらもう一回苦労して青いキャップを外して、瓶を倒す。とくとくと流れ出す液体を手を使って一掬い。そのまま口に運ぶ。
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