真夜中のアリス
「(…しかし、まさか自分の涙で溺死しそうになるとは思わなかった…。
今後の課題はむやみやたらに泣くの止めよう…)」
青いキャップの瓶の意味を身を持って体感したのだった。“飲んだら泣いちゃうよ!”は、肉体を大きくすると共に副作用として悲の感情を非常に高めるもの。
そんな事を考え、全てにおいてようやく冷静に判断が出来るようになったあたしは立ち上がり、ポタポタと水滴を垂らしながら一歩ずつウサギの元へ近づく。
あたしが進むとウサギも進む。
一向に縮まらない距離、そしてようやく前に進める事に気づいたウサギは踵を返して音の発信源に向かって駆け出し始めた。
「あ、ちょっと…!」