真夜中のアリス

少女の想いがシンクロするようにあたしの胸を締め付ける。あの絶望と悲しみが心に蘇る。
何故あたしは少女の想いが汲み取れる?
だってそれは。

「(あの子はあたしだからだ)」




旋毛だけを残して水奥に沈みかけていたところに、ひょいと宙に浮く感覚。白ウサギが服の襟を軽く口挟んで岸まで救い上げてくれたのだった。

「…げほっ、げほ…!!」

岸に上がり横向きに倒れ荒い呼吸で、酸素を肺に取り込みずっと咳き込みながら息を体内に入れ続けていた。

「…た、助かった…。あ…ありがとうウサギ…」

けれどウサギは無反応。ただ息を整えるあたしを遠巻きにきょとんとした瞳で見つめているだけ。
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