真夜中のアリス

頬を叩いて、自分に渇をいれる。キノコの椅子から立ち上がりスカートを翻すと双子たちと目が合う。

「えー。アリス、もう行っちゃうの?」

「白ウサギがどこへ行ったのかが、わからないんじゃなかったの?」

「うん…、けどなんとなくわかる。まあ根拠のない自信なんだけどね。
…正直に言えば、今もどうすればいいか、どっちに行けばいいか迷ってる。」

ばつが悪そうに苦笑いを浮かべてそう告げると、またきょとんとした表情をして、双子同士で顔を見合わせてから直ぐ様視線をあたしに戻す。そして声を揃えて一言。

「「迷ってるぐらいならずーっとずっとここにいれば?停滞を望めば、傷付く事もないけれど成長する事もないけれどね」」
< 220 / 349 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop