真夜中のアリス

最後の最後に、進路といえるべき手がかりを与えてくれた双子に別れを告げて、ピアノの音色が色濃く流れる場所へ自然と足が動く。
それは双子が示した方角であったため、意気揚々と前に進むことが出来た。
アリスブルーのエプロンワンピースも、一際輝いて見えるそんなティータイム。

「無表情の笑顔って…なかなか至難な表情を作る人なのね…」

キノコの草原は、まだ見えてこない。
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