真夜中のアリス

レジーナと名乗った猫耳の女の子な知識者はすっと立ち上がって、白いウサギを抱き抱える。

「森の双子から聞いたでしょう?お茶会の時間はきているんです。早く行かないと…。
行きますよ、アリス」

そう一言だけ告げると、すたすたとしっぽを揺らしながら先へ先へと歩み出す。

「え、ちょっと…!えーと…、レジーナ…さん待ってよ!」

そう叫ぶと、ぴたっと歩みを止めてくるりと振り向いて一言囁く。

「呼び捨てで構わないですよ。わたしもあなたを敬称を付けずにで呼んでいますし。
というか、本当に早く来ないとわたし、もう知りませんからね。因みにここ、毒蛇とか結構うじゃうじゃいますから」

言い切ると、またスタスタと自分のペースで歩み始めるレジーナ。
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