真夜中のアリス

「おぉ。まだ言ってないのに、よく俺の通り名が解ったな!さすがはアリスだな。」

やっぱりな。と予想は的中。時計兎にチェシャ猫ときたら残るはイカれ帽子屋か三日月ウサギ、赤の女王さましかいない ゃん。
頬杖を付いて主を眺める。この人はどうもマッドハッターと言い難い爽やかな笑顔なお兄さんっぽいんだよね。

「でも最初が肝心だからな、自己紹介はさせてくれよな。俺はナイト。愉快な帽子屋だよーん」

おどけながら、マッドハッターもといナイトさんは明るく言い放つ。

「ほらティーカップ持ってきたから、お茶飲めよ。今日のフレーバーは、アリスの為に仕入れてきた薔薇なんだぜ」



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