真夜中のアリス

どこでだったっけな。目を細めながら考えつつ、お茶を飲み続ける。
暖かなその味がどこか優しくて悲しくて。
胸が一杯になる。

「何をしかめっ面なんかして、飲んでるんですか?せっかくのお茶とお茶会も薔薇の花園の雰囲気が台無しになりますよ。」

声の方向に首を傾げると片手にはティーカップ、片手にはケーキが乗ったお皿を持ったレジーナが仁王立ちで傍にいた。

「あ、別に…考え事。あれ?あっちで話をしてたんじゃないの?」

にこやかに動物たちと談義を繰り返していたはずなのに、その子たちもいつの間にか思い思いの場所に移動してお菓子や会話を楽しんでいるようだ。

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