真夜中のアリス

急いでレジーナのところへ出向きそして懇願する。

「もう勘弁してよー、レジーナ…。流石にあたし、こんなの似合わないよ」

泣きべそをかきながら、どうにか元の衣服(ジーパンとTシャツとカーディガンの夢の欠片すらない普段着)を返して貰おうと躍起になるが、レジーナは聞かぬ振りをしながら優雅にお茶を楽しんでいる。

「ねぇ聞いてる?レジーナだってそう思わない?あたしにはこんなの合わないって!
あなたみたいな可愛い子だったら話しは別だけど」

「お褒め頂き光栄です、それにそうとは思いませんね、すごくお似合いですよ。
ああ、艶やかな薔薇のコサージュも持ってくれば良かったです。きっとその長い茶色の髪によく映えた事でしょうに」
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