真夜中のアリス
うっとりするように視線をあたしに向けながらにっこりと笑うレジーナ。それに便乗してナイトさんは「それなら良いものあるよ」なんて言いながら席を外していった。
… 非常に嫌な予感がする。
「ほら、そんな素敵なお召し物にドレスチェンジをしたんです、優雅にお茶とお喋りを楽しみましょう。
あなたも聞きたい事がごまんとあるでしょうに。あ、アリスはお砂糖いくついれますか?」
あたしの心情なんてどこ吹く風、なあんて云わんばかりの華麗なるスルー。その、絶対的な圧力はどこから出てきているか。
言ってみせたところで返しては貰えなさそうであるし、漸く諦める気力が沸いた。というかそれをする事しか選択権はないと言うべきか。