真夜中のアリス

足元からガタガタと崩れていきそうな、そんな感覚だって覚えた。勿論彼にも話せず誰にも話せずにひとりで膝を抱えていた。

そんな時だった。

「彼のクラスの女の子たちにね、囲まれて「貴方には彼に似つかわしくないから、身を引きなさいよ」って募られちゃった」

その日からだった、あれからずっと止まない雨が降り続いたのは。


「丁度、あの日は季節には珍しい大雨の日でね。
大切だったあの子がいなくなったのが同じような雨の日だったから、雨が苦手で憂鬱になりやすいの。
それで…なんでそうなったのかは今となっては覚えてないけど、抑えきれなくなった不安を口にして初めて酷い口論になっちゃったの」
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