真夜中のアリス

「…はあ。アリスまでそんなに怯えないでくださいよ、別に史実の女王みたくあなたを裁判にかけて有罪にして首をちょんぎる為に追いかけるつもりなど毛頭にありませんから」

更にはそんなあたしの態度を見て、またもや大きな溜め息を溢して漸くあたしと視線を傾ける。表情は少しばかり陰りを含んだ笑顔。

「…あ、いや、そんなつもりは…」

「まあどうせ近いうちには明かさなければならない事実ですから、丁度いいです。
いつもニヤニヤ笑っている不思議な不思議な猫が実はワガママで暴君な不思議の国を牛耳る女王さまっていう筋書きは如何ですか?」

「いやいや、レジーナは笑ってないよ。その上我儘なんかじゃないし、優しい人だと思うよ。あ、いい女王さまだと思う」
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