真夜中のアリス

「というわけで、話を戻しますがわたしはこの不思議の国を統べる赤の女王ってやつです。」

お茶葉と新たなお菓子を取りに行っていたナイトさんも席へ戻り、全員揃ったところでレジーナは右手はティーカップ、左手にソーサーを持ちながら毅然と言う。風格は最早女王そのものだ。

「…何のために猫になって、こんな所まで来たの?女王さまならお城で、クロケットしてればいいじゃない?」

けろっと答えれば、訳が解らないといわんように目を丸くする眼前の女王さま。赤の女王 というわりには髪色以外見た目は全身漆黒である。

「嫌ですよ、なんでインドア派なのにそんなのやんなきゃなんないんですか。」

「イ、インドア派って…」
< 305 / 349 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop