真夜中のアリス
最早一生分泣いているのかもしれない。
すると、何も言わず朱鳥くんもあたしの身体を包み込むように強く抱きしめてくれる。居心地の良いあたしだけの居場所。
あの時はどうしてそれを思い出せず責め立てる真似なんてしてしまったのか、溢れ出す涙と胸を締め付ける。
「あす…っ、か、くん….、あた…し…」
言葉にどうしてもならない。ずっと謝りたかったのに、許して貰えるかどうか分からないけれど。
「何も…言わなくて良い。例え夢の中だとしても、もう一度会えたんだ。俺はそれだけでもう充分だよ」
そう言って微笑み、あたしの髪を優しく撫でるその仕草とその言葉にまた嗚咽交じりの涙が止まらない。どうして、朱鳥くんもあーちゃんも同じ言葉を言うの?あたしはこんなにも酷い事ばかりしてきたっていうのに。