真夜中のアリス

「ごめ…っ。ごめんなさい…っ。嫌いだなんて嘘付いて酷い事をしてしまって…」

「瑠衣ちゃんが気に病むことなんかじゃない、それよりそこまで思い詰めていたのに気付けずにいた俺が悪かったんだから…。
怪我はなかった?あの時は聞いてあげられなかったから…」

ゆっくりと身体を離し、向かい合わせで見つめ合い手を握り合う。泣きすぎて目が赤いあたしの瞼を親指で摩りながら心配そうに見つめてくれる。変わらない諸動作、全てが懐かしく嬉しい想いでいっぱいになる。

「あた…しは全然…。ただ、朱鳥くんが隣にいないことが辛くて悲しくて。
あたしのせいなのに、馬鹿げてるよね」


「そんな風に思わないで、悲しませてごめんね。だけど俺はずっと瑠衣ちゃんの隣にいるよ、姿は見えなくてもずっと傍で見守っているんだよ。今までも、そしてこれからも」
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