【続】興味があるなら恋をしよう
「部長はノンアルのを飲んでたのに、お代わりが俺のと入れ替わってしまったんだ。
最近、雑務とかで疲れてただろ。
だから、一杯なんだけど、一気に飲んだのが効いたみたいだ。
まぁ、ほぼトマトジュースなんだけどな。
あれは…マスターに謀られたかな…」

「あの、なんで坂本さんと…。何か、あったの?」

「ん?大丈夫だ、心配ない。
んー、何かあったのは前の事で、いや、無い事の話か。
まあ、色々、紬の事を話してたんだ。
今日、急に誘われたんだ」

「それで?…あの、大丈夫?」

「俺達の…事か?」

「…はい」

「ああ、心配するな。この様子を見てくれ。
何だか、なり行きでこんな感じになる雰囲気になった」

「はぁ。そうですか」

「大丈夫だから」

「はい」

「心配ないから」

…。
…。

「あ、泊まりますか?もうこんな夜中だし」

「いいのかな…」

「もう、電車も無いですし。それに、部長が連れて来たという事は、そういうつもりだと思いますよ?」

「で?」

「で??」

「俺はどこに寝たらいい?ソファー?布団?
まさかの…部長とベッド?」

んー…。


「そこは悩むところじゃない」

「部長ー!」

お水片手にヨロヨロと起きて来た。
…ゾンビみたい。

「坂本は俺と一緒にベッドだ」

「げっ!!」

「紬は布団を使いなさい。
坂本はこっちだ。来い、寝るぞ。
あわよくば、紬と寝ようと思っただろ?
そうはさせないからな」

「だからって…なんで部長と…ベッドって。別にソファーでもいいじゃないですか」

「それは駄目だ。
俺と寝るのが一番安全なんだ」

「いや、一番貞操の危機かも…」

…。

「そういうところだ、坂本。…おもしろいぞ。
安心しろ。…俺は凄〜く優しいから。
な?紬」

…。

こういうの管を巻くって言うのかしら…。
なんだか初めて見た部長の酔った姿に、圧倒されてしまった。
坂本さん、半ば引き摺るように連れて行かれたけど。

…。

きっと、朝、目が覚めたら、また一騒動ね。
…二人、裸で寝てたらどうしよう。

…。

部長の隠された一面を見せて貰った気がする。
…だから、若い時、色々やらかしたって言ってたのね。
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