【続】興味があるなら恋をしよう
翌日が休みで良かったと思った。
休みだから、起きるまで寝かせておこうと思った。

それでも、あまりに静かで起きて来ないから、怖いもの見たさで寝室を覗いてみた。

…全裸という訳では無かったけれど、…それなりだった。
二人共、パンツとシャツで、抱き合って眠っていた。

…これは、目が覚めたら絶叫級かも知れない。
そっとドアを閉めた。

もう…何がどうなったか知らないけど、どんな関係性になったのだろう。

あ、そうか。
ある意味、友達って坂本さんが言ってたな。
ある意味が取れた、友達になったのかしら。
それとも、もっと絡んだある意味の友達になったのかしら。

フレンチトーストでも作っておこうかな。



「紬」

「あ、坂本さん。シャワー、使ってください」

…抱き合って寝てたって知ってるのかな。
写真撮っておいたら良かったかも。

「ああ、有難う」

「やっぱり、坂本さんの方がお酒、強いんですね」

「ん。夕べ程度なら全然、全く問題無い。ほぼ飲んで無いに等しい。
……いい匂いだ。フレンチトーストだな」

「はい。もう出来ます。先に食べますか?」

「そうだな。でも部長より先にってのはな。
気が引ける。
でも、まだ爆睡してるけど」

「私、見てきます。気にしないで食べててください。
コーヒーは?」

「カフェラテで」

「はい…」



「部長…。部長…。まだ寝ますか?」

…。

はぁ。まだ起きないかな。
キャッ。

ドタドタドタドタ…。

「どうした、紬!」

「坂本ぉ〜……」

「もー、私を坂本さんだと思ってるみたいです。
ちょっと、坂本さん、何とかしてください。
部長、坂本さんの事が好きなんですよ…」

「…いや、俺が好きなのは紬だけだ。
坂本……ずるいぞ。お前と紬の、運命は、…ずるい」

部長…。

「坂本、朝だ。帰れよ」

「はいはい。今、フレンチトースト頂いてますから、完食してから帰りますから。
…夕べあんなに優しかったのに」

……。

「え?…え゙ー!!」


「坂本、面白いぞ。……おやすみ」

「あ、え、部長ー?」

…また寝ちゃった。

……。

「フ、…ジョークだよ。ストレートの男同士で、何もある訳無いだろ?
…部長にも言った。了承済みだ。
俺が興味があるのは、この先ずっと紬だけだ。
一生、恋し続けるから。
カフェラテ、入れてもらっていいか?」

「はい、甘くないので」


−完−
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