【続】興味があるなら恋をしよう
そうか…。
…坂本の思いが強いという事か。
何だか言い方は悪いが、ずっと振り回されているようなものなのかな。惚れた弱みだ。
部屋の荷物も、嫉妬に駆られて運び出したようなものだし。
藍原にしてみたら、…まだ居たいんだよな、あの部屋に。
坂本が隣に居るあの部屋に。本音は楽しく、関わり合って生活したい…。
段ボールに詰めても急いで運ぼうとせず、ご飯だって不自由なのに、基本はあの部屋だった。
家賃を払っているから空にするのは…みたいに言ってはいたが、それも理由としては違うとは解っていた。そう言うしかなかったと解っていた。
そうだと解っていても、俺が認めたくなかったんだ。明らかに解っている事から目を背けようとしたんだ。
認めて終ったら、おしまいだから。
もういいよって、坂本のところに行けって、…俺から切り出すのを待っているのだろうか。
…。
俺が引けばいいのか。
いや。
それはもう出来ない。出来ないところまで気持ちが沸き上がって終った。
課長と部下だったはずが、急激に近付いて終った。
藍原を離したくない。
その思いも伝えている。
……。
…俺は、藍原から、好きだと言われたか?
言葉として言われたか?
…言われてない、か?
俺の言葉に応えて頷いたかも知れない…。
だけど、好きだと言われてはいない気がする。
…嫌いじゃないけど、好きでもないのかも知れない。
俺は…普通?なのか?
一緒に居て、これから暮らして、俺が嫌なら様子を見ていれば解るだろう。
今はただ待つしかないのか…。