【続】興味があるなら恋をしよう
しかし、俺は、初めから胡散臭かったよな。
朝飯抜きだって言っても、一人でコーヒーを飲めばいい事だし。
誘うのは藍原でなくたっていいんだ。
声を掛けて誘ってるって事に、何かありそうだと思ってしまうよな、普通。

…俺と藍原の仲だし。

わざわざ二人になる意味、多少は何か感じ取ったかな。
振り返って考えたら、気付くかもな。

休み明けのこの状態で、課長が了承済みなんて、昨日何かあったと思うだろ。
…課長に聞くかな。
そういう事なんだって、ただ飲み込むかな。

朝の僅かな時間で、藍原の気持ちを引き寄せられるかな。
帰りにご飯に誘う事も、休みに会わないかって言ってみても、全て、何で?どうしてそんな事をするのって言われてしまうだろう。
それは藍原が好きだから、なんだけどな。それしかないだろ。
…だからと言ってだよな。
ん゙ん゙ー。

難しいもんだな。
気持ちを振り向かせるってなると。
…普通の付き合いなら出来るんだろうけど。
今は、まだ、藍原が無理か。

課長が話さないなら、俺がいきさつを話して、藍原を攻める事を言えばいいか。

その上で、…それは無いと拒否するなら、もうずっと片思いの友人になるって事だな。
…そうなる事が、俺達はベストなのかな。
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