【続】興味があるなら恋をしよう
いつものように、横になり藍原を正面から抱きしめた。
これでいいなら、これでいい。

…ん?
偶然当たっている訳ではない気がする。
……移動している。これって…。
藍原の唇…。

俺の鎖骨に触れて、首に触れ、徐々に上って来てるんじゃないか?

ん。
まずい、…まずいぞ。

…藍原、止めろ。止めてくれ。

…。止まった。

「尚紀さん…」

おー、ゾクッとした。

「シたいからシます。罪は私にあります」

「お、あ、待て、藍…」

顔を包まれると唇を奪われた。
…藍原。
重なっていた唇がゆっくりと食まれた。
こんなキス…止めてくれ…。

首筋に唇が這って行く。
ゔ。身体が…疼く。駄目だ。…藍、原。

もう駄目だ。
理性では止められない。

好きだ。

「藍原、俺も罪人になる…。今夜だけだ」

「…はい」

藍原の身体を返して下に伏せ込んだ。

藍原、好きだ。今はそれしか考えない。

俺を今夜こんなに求めて来るのは、藍原なりの終わらせ方なんだろうと思った。

もう、二度と無い。

見つめ合う藍原の濡れた瞳はそう言っている。
切なく求める顔だ。

駄目だなんて、言えない。

俺が藍原を好きなんだから。
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